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食いしん坊シェフの食べ歩き記
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第8回 食いしん坊シェフの食べ歩き記 「看板娘さんの居る洋食屋」
忘年某月某日

鬱陶しい梅雨天気の中
京浜東北線に乗り、大船方面に行く。
大正時代に開業された洋食屋が目的である。

品川を過ぎ、数駅乗ると、目的の洋食屋のある駅につく。
駅から海岸方面に10分ほど歩くと
ビルが立ち並ぶ中、ポツンと古い一軒家の洋食屋が有る。

いつもは客が並んでいるそうだが
夕飯の時間にはまだ少し早く、他に客は誰もいない。
ラッキーである。
素朴な内装。妙に落ち着く。

ここには、看板娘がいらっしゃるということ。
早速、その方にお会いできた。
何と、88歳の看板娘さんである。

メニュウには、定番の、正しい洋食が列記されている。
私は常々、洋食屋の基本は煮込み料理と思っているので
和牛A5のスネ肉を使用した、ビーフシチューを注文した。
看板娘さんが、最初に、小さいコーヒーカップで、ポタージュパルマンティエ(ジャガイモのポタージュ)を出してくださった。
昔の西洋料理の基本のポタージュである。
久々に美味しい。(最近スープを出す店が少なくなってきたと思いませんか)

次のビーフシチューも、ごった煮のようなものでなく
よく煮込こまれた牛肉がスライスされ、丁寧に作られたソースがかかり
その上に半熟のスクランブルエッグが乗っている。
個性的なビーフシチューである。
スネ肉のゼラチン質がよく出た、コクのあるソース。
美味しくいただきました。

他に客がいなかったので、看板娘さんと色々お話が弾みました。
看板娘さんは、話される声もシャッキリとし、歯切れの良いしゃべり方の
大変お元気な方です。
召し上がっている物に秘訣があると思い、色々質問させていただきました。
まずビックリしたのが、入れ歯では無く全部自分の歯で、虫歯は一本も無いということ。
お父様が料理人で、特に良い食材を選んで作る方で
贅沢はしないけれども野菜などをきちんとバランスよく取られる方だったそう。
味噌汁は具を入れないで作り、食べる時に、生の人参のスライスや、生のほうれん草などを入れて召し上がるそうだ。
考えてみれば、この方がビタミンなどが壊れず、身体に良いのかもしれない。

それから、年一回の恒例行事があり
美味しいちりめんじゃこが手に入ったときに、山椒と一緒に煮るそうである。
これは、一年中食卓に上るそう。
こちらも健康でいられる秘訣かも、とおっしゃっていました。
あとは、店に常に出て、お客様と会話をすることじゃないかなと
幸せそうにおっしゃいました。

また寄りたくなるお店の一つである。
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