忘年某月某日
なかなか面白い企画に参加させていただいた。
江戸蕎麦を、外国人留学生に知ってもらおうという企画である。
一、伝統の江戸うち蕎麦の作り方
二、江戸の辛汁の味の違い(名店三店のつゆの食べ比べあり)
三、蕎麦がきを職人さんに教わり、実際つくりあげる
この三点を、神田の老舗の蕎麦屋さんで、夜八時から十時までの2時間、皆さんで交流を深めながら楽しもうという、フレンドリーな企画である。
30人前の蕎麦を打つのに、のしから始まり、切るまで約17分かかる。
非常に繊細な作業で、厚さのぶれが無いよう、均一に薄くのす(約1.5ミリ)。
それが、包丁の繊細で素早い動きで、綺麗な細さに整えられて行く。
その様は、芸術的である。
次に蕎麦を、まつや、藪蕎麦、更科の特徴ある三種類のつゆにつけ食べ比べをして見る。
こんなに違うものかと思うくらい個性がある。
最後に、厨房にいれていただき、蕎麦がきの実習。
底の丸い雪平鍋(蕎麦がき専用)で、直線を書くようにすりこぎで練り上げる。
滑らかになるまでは大変な重労働。
これからは、蕎麦がきを注文するのに気楽に注文できないと思うほど大変な作業で、素人は腕がブラブラになるのは必至。
練り上げたのち、大きな釜で茹で上げ、お楽しみの試食へ。
多少ダマがあるが、ご愛嬌。うまい!
蕎麦についての歴史や、知識を頂いて、大満足のひと時となった。
神田の蕎麦屋のご主人方、大変ありがとうございました。 |