ロワンモンターニュ
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食いしん坊シェフの食べ歩き記
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第2回 食いしん坊シェフの食べ歩き記 「主人の技が光る店」
店名は出しませんので、店名がお分かりの方はお店に来ていただいた時に、私を呼んでそっとお伝え下さい。全店、正解をいただければ小さなプレゼントを差し上げます。(限定10名様まで)
春の初めに
神楽坂にて。フランス料理屋と思うたたずまい。そのドアを開けはいるや否や、「ご予約されていらっしゃいますか」の一言。ふらりと入ったため当然予約はしていない。ここで負けてはならじと憮然とした面持ちで、「予約しないとダメなの?」と聞く。スタッフが厨房内の主人に聞きに行き、OKを頂きテーブルに着く。(言ってみるもんだ)
店内を見ると、まるで画廊のよう。素晴らしい絵がひしめき合うように飾られている。ワインもなかなかの充実振り。壁面には、暖炉。床は木。テーブル、椅子もなかなか重厚なものである。

メニユーがきた。
なんと、大坂寿司のお店である。メニューの品数は少ないが、姿のいい大坂寿司。実にうまそうで、ついつい2種類(2人前)お願いしてしまった。(やせるわけがない、反省)
鯖は押し寿司の王道である。しめ加減が絶妙。蒸し寿司もカラフルで大変おいしい。

後で聞いたところ、インテリアはご主人の趣味だそう。なんとも素敵なお店だった。
初夏のある晴れた日
フランス料理を食べにいく。なんと肉料理が無い、一軒家の素敵なレストランである。階段の途中に陶器のきれいな破片が埋め込まれている(おやっと思う程度の小さなもの)。店内に入ると太陽の光が入り、風が店内を爽やかにそっと吹き抜けていくようである。外にはぶどう棚のようなものがあり、その下に大きなテーブルがある。なぜか店内にはスイカをモチーフにした油絵、店の中央にはスイカが飾ってある(後で触らせてもらったがイミテーションだった。大笑い)。

メニューには、アラカルトが無くテーブルドートのみ。当日に届いた品物だけでメニュー作りをしているとのこと。期待できそうである。
食前酒も独特なものがある。シャンパンの食前酒と言えばキールロワイヤルが一般的である。しかし私がお願いした食前酒は、冷たく冷やしたフリュートグラスにスイカをまるく抜いたものが入り、そこにシャンパンが注がれている(びっくり)。眺めていると、シャンパンゴールドの中のスイカの赤が実に美しい。葡萄の香りの中に、スイカの淡い爽やかな香りが混り、香りもとても良い。種つきのオリーブとともに、思いの外おいしくいただけた(気取らずにスイカも召し上がれ) 。
オードブルは真っ黒に焼いたハマグリが出てきてびっくり。尋常な黒さではない。ふたをあけると、ふっくらと良い火加減で焼かれた身、その下には溢れるほどのハマグリのジュース(これが強火で真っ黒に焼く事によりしょうゆを入れたように茶色で香ばしいジュースになる)、それらが大きな貝殻いっぱいに入っている。ジュースをいただいた瞬間に、火による味作りでうまみと香りが存分に引き出されているのを実感。非常にシンプルでおいしい一品。真っ黒に焼くのがミソとのこと(加減が難しい)。
次にスープ。実はこれが味わいたくてこのレストランに来たようなもの。魚の裏ごしスープという、魚の旨味が凝縮された逸品。 こちらのシェフは、魚のうまみがあるからとウロコも大事に使うと聞いている。洗練された魚のスープもよいが、これは実に魚を知り尽くしたシェフならではのスープであった。
メインは非常にシンプルに、塩味で皮をぱりぱりに焼いた魚。火を通し過ぎない付け合せの野菜。その後デザートの日向夏のソルベ、そしてなんと特製スイカのケーキ(どんなものかは、ロワンモンターニュで私に質問して下さい)。最後はエスプレッソ。全て大変満足していただいた。

美しいカップでエスプレッソをいただきながら外の大きなテーブルの上に目をやると、テンパンに自家製オレンジピールが天日干ししてあった。程なくそこへ、都会には珍しくオナガ(鳥)がやって来て、おいしそうなオレンジピールを1つ持ち去ってしまった。それを 店の方に伝えると、「それは鳥にお裾分けする分です」と言い、にっこりしている。これが材料に対する考え方、料理に対する姿勢なのだと思い、素晴らしい店だと感じ、料理の余韻を残しつつ店を後にした。

次にこの店を訪れた際、最後のエスプレッソと一緒に日向夏のピールが出された。聞けばこれが前回、オナガが持ち去った時のピールだそう。大変優しい味でおいしくいただいた。この日向夏のピール、とてもおいしいのだが、たくさん出していただいため食べきれ無かった。勿体ないので持ち帰りをお願いしたところ、気持ちよく包んで下さった。 その包んでくださった袋は、なんとシェフが万年筆でメニューを書いた、手書きの原紙で作った紙袋(世界で一枚しかない紙袋。感激)。
この時は、野菜料理に畑の泥で造ったソース(泥)が添えてあった。野菜につけて召し上がれとのこと。皆様も運がよければいただけるかも。

ちなみに、店名のヒントは、“いかないでもっとゆっくりしていって”との意味がこめられているそう。
秋の初めのある夜に
お客さまのお店にいく。 銀座資生堂本社ビル裏の櫛下という店である。

地下に下り重々しいドアを開けると長いカウンター。中にはご主人が鮮やかな手つきでシェーカーを振っていた。ご主人の自慢は、ドライマティーニ。ジンも流石に何種類もとり揃えられている。

エクストラドライでお願いした。
冷やしたミキシンググラスに角の取れた氷を入れ、ベルモットで氷を洗うように注ぎ、すぐにちいさなショットグラスに移す。そこに50度もあるジンを注ぎ、軽くステア。冷やしたカクテルグラスに注ぎレモンをひとかざし。先ほどの冷えたベルモットの中にオリーブを入れたグラスとともに出していただいた。実にうまい。ジンの度数は高いが大変まろやかな味である。

最近出されたばかりの主人念願のお店。男のロマンを感じるお店である。
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